BACcTでの食品微生物検査の実施と並行し、製造ラインにおけるアレルゲンのふき取り検査の実施が年々増えております。
2023年3月9日には食品表示基準の改定により食物アレルゲンの義務表示対象品目に「くるみ」が追加され、食品企業においては製造ラインのアレルゲン残留を確認するふき取り検査の需要がさらに高まっています。
ふき取り検査のように抽出工程がない検査では水に溶けているタンパク質を検出しますが、くるみは脂質やポリフェノールが多く含まれておりタンパク質が水に溶けにくい状態にあります。そこで食品検査用「アレルゲンアイ イムノクロマト 加熱用 くるみ」の抽出液成分に着目し、ふき取り溶液に抽出液成分を加えてくるみのタンパク質を溶かすことにより高感度に検出することが可能になりました。
■ふき取り溶液やすすぎ水(要希釈)に、キット付属の添加液を加えて混ぜることで、くるみタンパク質の抽出が完了
■抽出した溶液を検出液に添加してテストストリップを挿し、20分後にくるみタンパク質の有無を判定
<検出感度>
検査試料中0.2ppm(0.2µg/mL)(対象食物アレルゲンの総タンパク質)
<保管温度>
1~30℃(高温多湿を避けて保存してください。)
アレルゲンアイ®ふき取り検査用キット くるみ
・20テスト用
・ふき取り綿棒5本つきパック※
※ふき取り綿棒(緩衝液付き)5本、ふき取り検査用添加液1ml採取用スポイト5本がセットになっています。
・20テスト用には、ふき取り用綿棒やスポイトは含まれておりません。
ふき取り綿棒:SWABチェックスター SWABチェックスタープラス
スポイト:1mLを量り取れるマイクロピペットやスポイトなど別途ご準備頂きご利用ください。
・100μLを量り取れるマイクロピペットを別途ご用意ください。
・食品中のアレルゲンは検出できませんので、「アレルゲンアイ®イムノクロマト加熱用 くるみ」をご利用ください。
BACcT検査備品を活用してのアレルゲン検査方法について詳しくはお問い合わせください。