今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑がエスフーズの執行役員でグループ品質保証担当の川久通隆さんにインタビュー形式で品質保証以外の強みに迫ります。
前回は、エスフーズの歴史と品質保証にかける想いに迫った内容でしたが、今回は品質保証以外の強みは、どういったところにあるのか?あるいはエスフーズの社会貢献についてコロナ禍を経た現在、どのように商品展開を行っているのかを伝えます。
動画は主に3つの内容で構成されています。
- 品質保証以外でのエスフーズの強み
- 食肉を通じた社会貢献について
- ワールドオークションについて
では順番に見ていきましょう。
品質保証以外でのエスフーズの強み
エスフーズは2つの強みがあります。
- 経営の垂直化
- 日本の国産牛の輸出拡大
1つ目の垂直化とは垂直統合のことを言います。
というのもエスフーズグループは、自社製品のサービスそれから製品自体も安定的に末端まで届けることができる仕組みになっています。そのために弊社はM&Aをやっています。安定的な物流を確保するということで、末端まで製品自体を届けることが可能になっています。
2つ目は日本を代表する国産和牛を世界各国に売って輸出の拡大を図ることです。
というのも日本は輸出の目標に年間4兆円という大きな目標を掲げています。その中でも牛肉に関しては国としても力を入れているのです。
牛肉の輸出のトップを走っているのがエスフーズグループです。
食品科学研究所も含めて多くのスタッフに支えられていながら海外輸出事業を展開しています。
よって、この2つがエスフーズの強みになります。垂直統合することで牛肉の屠畜処理から製品化まで一貫してやっていける体制を整えているのです。それから国内だけでなく海外の展開に関しても同じようにM&Aの戦略を取って製品の安定化を図っています。また和牛の輸出に関しても国内のトップを走っているのです。
この規模感でやっていらっしゃる企業は食肉業界にも数社あります。
例えば、日本ハム、伊藤ハム、米久ホールディングス、プリマハムなどがそうです。つまり食肉業界の売り上げでいうとエスフーズは、4番目か5番目の位置づけになっています。しかし牛肉単体で見るとエスフーズが一番大きな売り上げを上げているのです。
食肉を通じた社会貢献について
コロナ禍の2年間によってレストランや飲食業界は閑散としました。そのため高級なレストランでも神戸ビーフの扱いが少なくなってしまったのです。それでも弊社は牛肉の生産者からコンスタントに買っていました。
というのも生産者は牛にエサをあげないといけません。そうすると牛はどんどん大きくなって、大きくなりすぎると商品の価値が下がってしまいます。つまり買い手がいなくなってしまうのです。
それでもエスフーズは、生産者に今まで支えてきてもらっているので定期的に牛肉を購入しました。
この時、エスフーズの冷蔵庫も貸し冷蔵庫も満タンになってしまいました。色んな所に知恵を働かせて、保管しなければいけなかった時期でした。
結果的に、兵庫県の生産者は1軒も倒産になることはありませんでした。今はインバウンドも戻ってきているので需要も伸びていく可能性があります。
もう1点は、諸外国がコロナであっても、牛肉を買っていただけたことです。というのもネットを通して家庭での需要が伸びたからです。つまりネットで購入しやすい商品展開をしたことが社会貢献の一つです。
ワールドオークションについて
ワールドオークションは、エスフーズがお付き合いしている、EU、アメリカ、東南アジアすべてのバイヤーのお客さんを呼んで、日本の銘柄牛をだいたい100頭くらい取り扱ったオークションです。
実際に、バイヤーの方には、せり(購入)を体験してもらいました。諸外国の百十数名の方が、お越しになられて、前夜祭2日間そして本番と兵庫県知事と国会の先生方、農林水産省の局長さんにも来ていただきながら実施しました。これは日本で初めての取り組みになります。
日本の和牛は諸外国では非常に高価であるため高く買っていただけます。つまり生産者にとって作る喜びに繋がっていきます。そのきっかけが、ワールドオークションです。各生産地のブランドを生かしながら生産者と食肉センター、輸出事業者、販売事業者で一つの組織体をつくって諸外国に海外戦略を打って出たことは正解でした。
高く買っていただければより良いものを作れる流れができます。
この流れは、3年前に和牛マスター輸出拡大コンソーシアムを作ったことで始まりました。ここには、500農家入っています。それから食肉センター、輸出事業エスフーズで神戸ビーフを管理している神戸肉流通推進協議会その4者でコンソーシアム事業をやっています。
その一環として2023年3月にワールドオークションを開催しました。あまりにも好評だったので2024年4月5,6日と桜が満開の時期に第2回目のジャパニーズ和牛ワールドオークションを日本で開催したのです。日本の和牛はどこに行っても一番高級品です。これは世界に通用するブランドなのです。
いかがだったでしょうか?今日はエスフーズの品質保証以外の強みや社会貢献、ワールドオークションについて話してもらいました。エスフーズは、M&Aの戦略によって垂直統合を可能にし、和牛の輸出に関して日本を牽引する企業です。弊社は、和牛の輸出のトップランナーにこの上ない安心感を与えるため衛生管理を担います。
衛生管理でお困りのことがありましたら、いつでもお問合せ下さい。
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