
今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑がユーアールエー株式会社の取締役常務執行役員である中山さんにインタビュー形式で、事業内容の様子に迫ります。
淡路島の玄関口に広がる「淡路ハイウェイオアシス」や、地元食材を活かしたレストラン、さらにはミスタードーナツやザ・丼といったフランチャイズ展開まで。株式会社ユーアールエーは、フードサービスを軸に多彩な事業を展開し、兵庫・淡路の魅力を全国へと発信し続けています。今回は“食”を通じて、地域の魅力を届けるユーアールエーの歴史からビジネスの取り組みまで紹介していきます。
動画は主に7つの内容で構成されています。
①ユーアールエーの事業概要
②ユーアールエーの沿革
③明石海峡大橋による経済効果
④ユーアールエーの特徴
⑤ユーアールエーの好きなところ
⑥新しいビジネスへの取り組み
⑦常務の中山さんより視聴者の皆様へ
では順番に見ていきましょう。
①ユーアールエーの事業概要

昭和38年の創業以来、株式会社ユーアールエーは淡路島を舞台に、観光と“食”を融合させた独自の事業モデルを築いてきました。淡路ビールや淡路牛コロッケ、竹ちくわなど、地元食材を活かした商品開発に注力し、それらを提供するのは絶景の丘に佇むハイウェイオアシス内のレストランやサービスエリア。さらにホテル・ゴルフ場などの滞在型施設とも連携し、食材の魅力を最大限に引き出す場を創出しています。観光客の心をつかむ食の体験、その裏には“地産地消”を起点とした商品戦略と持続可能な地域活性の取り組みがあります。
②ユーアールエーの沿革

明石海峡に橋がまだなかった時代——神戸と淡路島を結んだのは、ひとつの夢と、それを形にしたフェリーでした。三洋電機の創業者が描いた「橋を架けたい」という志のもと設立された淡路フェリーボート。その船内で求められたのは、道中の楽しみとなる温かいお弁当や売店でのサービス。そして、そこでその期待に応えたのが、浦観光株式会社(現・株式会社ユーアールエー)です。観光と“食”が交差する現場で磨かれたホスピタリティと商品提供の知恵は、のちに淡路ビールや淡路牛コロッケといった地域を象徴する名物やご当地グルメへと結実していきます。
③明石海峡大橋による経済効果

本州と淡路島をダイナミックにつなぐ明石海峡大橋の開通、そして年間900万人という想定を超える来島者数へとつながります。さらに花博※の開催やコロナ禍以降の「近場のリゾート」需要の高まりを受け、淡路島は日帰り・一泊二日で楽しめる関西屈指の観光地へと進化。地元食材を使った商品開発と観光施設運営を通じ、株式会社ユーアールエーは今もなお、変化するニーズに応える柔軟なビジネスを展開しています。リゾートアイランド・淡路島の魅力と共に歩む、地域密着型フード&サービス企業の姿がここにあります。
※花博とは、2010年、2015年、2020年に開催してきた淡路島を舞台とした祭典です。
④ユーアールエーの特徴

株式会社ユーアールエーの大きな特徴は、食品の製造から販売までを自社で担える一貫体制にあります。レストラン、フードコート、売店といった直営の販売拠点を複数持ち、そこに並ぶのは自社製造部門で開発された商品の数々。淡路島の素材を活かした味づくりと、その魅力を直接お客様に届けられる販売チャネルを兼ね備えているからこそ、柔軟かつスピーディな商品展開が可能です。もちろん、徹底した衛生管理のもとでその全工程が行われており、安心・安全とおいしさの両立を実現しています。
⑤ユーアールエーの好きなところ

「仲間意識が強く、前向きな従業員が多いこと。」と中山さんが話してくれました。社員数600〜700人のうち約6割が淡路島出身。地元への誇りと親しみを胸に、観光客を迎える“おもてなし”の最前線に立っています。淡路島観光協会が主催する接客コンテストでは、売店・サービス部門ともに毎年入賞。島外で展開するミスタードーナツの店舗では、全国大会で製造・接客部門ともに日本一を獲得するなど、その実力は折り紙付きです。
そんな成果の裏には、業務後の勉強会や実技練習など、社員たちの地道な努力があります。単なるフードビジネスにとどまらず、人づくりにも力を注ぐ姿勢は、同社のしっかりとした社内教育体制に裏打ちされています。楽しみながら成長し、地域と観光客の両方に愛される存在。それが、ユーアールエーの“人”という大きな財産です。
⑥新しいビジネスへの取り組み

淡路島の魅力をもっと多くの人に知ってほしい——そんな思いから生まれたのが、地域発信型施設「waSTEP AWAJISHIMA」です。施設の目玉は、淡路島の代名詞とも言える“玉ねぎ”に特化した専門店。関東・関西から訪れる観光客に向けて、さまざまな品種の玉ねぎを取り揃え、地産地消のストーリーとともに販売しています。
併設されたパスタ専門店では、淡路島産の卵と、島内の製麺所で仕上げられた麺を使用するなど、素材選びにも徹底したこだわりを持っています。そして注目すべきは、「観葉植物」という新たな切り口。社長のチャレンジ精神から、島内の遊休地を活用し、ゴムの木の栽培に着手。観葉植物は、淡路瓦をあしらったオリジナルの装飾とともに、玉ねぎ専門店やハイウェイオアシスで販売されています。
“食”だけでなく、“暮らし”の中に息づく淡路島の魅力を伝える拠点として。
「waSTEP AWAJISHIMA」は、新しい地域発信のかたちを提案しているのです。
⑦常務の中山さんより視聴者の皆様へ

私たち株式会社ユーアールエーは、ここ淡路島で“食”を中心とした事業を展開しています。温暖な気候と豊かな自然に恵まれた淡路島では、玉ねぎや牛乳、淡路牛に加え、タイ・タコ・ハモといった海の幸も一年を通して楽しめます。地元の味を大切にしながら、お客様に「おいしい体験」と「思い出に残る時間」をお届けすることが、私たちの仕事です。ぜひ一度、このすばらしい島に足を運んでいただき、淡路島ならではの魅力を感じていただければ嬉しく思います。
自社製造・自社販売体制を強みに、淡路島の食材を活かした商品の開発と提供を一貫して行っている株式会社ユーアールエーの歴史は、いかがだったでしょうか?地域を支え、観光を動かし、“おいしさ”と“心”を届ける——それがユーアールエーの歩んできた道であり、これからも変わらない原点なのです。
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