
今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑と篠原がユーアールエー株式会社の管理本部QSC推進課係長である定田さんにインタビュー形式で、弊社との取り組みに迫ります。
食品を取り扱う現場では、日々の安全・安心を守るための地道な衛生管理が欠かせません。とはいえ、現場で本当に役立つ知識やツール、そして確実に機能するフォロー体制を持つパートナーを見つけるのは容易ではありません。
今回ご紹介するのは、ユーアールエー株式会社様が実際に感じた「頼れる検査パートナー」としての弊社・日本細菌検査の姿です。導入から日々の検査対応、そしてアフターフォローに至るまで、現場の声を通してその実態を紐解いていきます。
“時間の短縮”、“判断のしやすさ”、“相談できる安心感”
衛生管理に携わる皆様にとって、少しでも実務に役立つヒントとなれば幸いです。
動画は主に6つの内容で構成されています。
① ユーアールエーが抱えていた課題
② 日本細菌検査を選んだ理由
③ 日本細菌検査のサポート
④ 乾式培地を導入した理由
⑤ RACプレートの利便性
⑥ さらなる強化へ取り組んでいること
では順番に見ていきましょう。
①ユーアールエーが抱えていた課題

昭和59年から自主検査を導入し、製品の安全管理を徹底しています。
導入の背景には、外部機関による検査に多くの時間がかかるという課題がありました。当時は交通の便が悪く、外部検査結果が出るまでのタイムラグが大きな問題だったのです。たとえば、当時製造していたフェリーボート用のお弁当をはじめ、現在では練り物(てんぷら・ちくわ等)やトマト製品を使ったパスタソースなど、多岐にわたる加工食品を取り扱っています。明石海峡大橋が未開通だった時代、淡路島の島外の検査機関に検体を送るには時間と手間がかかり、さらに唯一島内で検査可能だった保健所も、検査日が限定されていたため非常に不便でした。このような状況では迅速な対応が難しく、安全性確保の観点からも課題がありました。そのため、よりタイムリーかつ柔軟な検査体制を構築するために、自主微生物検査の導入を決断したのです。現在も変わらず、自主検査を通じて、より迅速で確実な衛生管理を行い、安心・安全な製品づくりに取り組んでいます。
②日本細菌検査を選んだ理由

「これまでは、他社より検査備品を納品していましたが、ある展示会で偶然、日本細菌検査のブースに立ち寄ったことがきっかけです。」と話して下さいました。
その際、弊社の篠原が対応させていただいたのですが、定田さんからは「とても印象が良かったと従業員から聞いています。」とのお声を頂戴しました。特に、親身になってご相談にお応えした姿勢が信頼につながったようです。弊社では、お客様の課題に真摯に向き合い、ご相談からアフターフォローまで一貫してサポートしております。備品の選定や運用方法に関するご質問などがございましたら、どうぞお気軽に下記よりお問い合わせください。
③日本細菌検査のサポート

検査業務において、最も重要なのは検査結果の判定です。しかし、実際には判断が難しいケースも少なくありません。そうした際にも、弊社は速やかに返答を行っており、その対応力に安心感を持っていただいています。さらに、新商品のご提案や、現在ご使用中の備品に対する代替品のご提案、また検査に関するさまざまなお悩みへのご相談にも柔軟に対応しており、「あらゆる場面でのサポートが充実している」とのお声を頂戴しています。現場の皆様にとっては、自主検査キットを使用した後のフォロー体制が極めて重要となります。分からないことが発生した際に、すぐに相談できる環境が整っていることが、弊社の大きな強みであるとご評価いただいています。
なお、ユーアールエーも、かつては寒天培地による検査を実施されていましたが、現在では乾式培地を活用した自主検査に移行されており、より効率的な運用に取り組まれています。
④乾式培地を導入した理由


検査時間の短縮が一番のメリットであると話して下さいました。従来の寒天培地には、いくつかの課題がありました。たとえば、検査員によって結果のばらつきが生じやすい点や、培地の調製に多くの時間と労力が必要となる点です。さらに、人件費も考慮した結果、より効率的かつ再現性の高い検査を実現するために、乾式培地の活用が最適だと判断したのです。
現在、ユーアールエーではRACプレート(左図)をはじめ、一般的な迅速培地もご活用いただいています。従来48時間を要していた検査も、現在では24時間で結果を確認可能となり、大腸菌群や黄色ブドウ球菌といった複数の検査項目を同時進行・同時間帯で処理できることが、大きな効果を生んでいます。
検査結果を短時間で安定して得られる環境は、現場にとって非常に有意義であり、衛生管理体制の強化にもつながっているのです。
⑤RACプレートの利便性

RACプレートを活用することで、検査結果が早期に得られるようになり、不具合が生じた際には迅速に再検査を行うことが可能となりました。また、食材の再収去がしやすくなり、関係者への聞き取り調査も円滑に進められるようになっています。
具体的には、収去時の状態や保管・管理方法、納品時の温度帯など、記憶が新しいうちに情報を確認できる点が大きな利点です。これにより、問題の早期把握と対応が実現できています。さらに、ユーアールエーでは、自社で製造した製品を自社で販売されていることもあり、食品衛生への意識が非常に高く、日々の管理体制の徹底ぶりが伝わってきます。
⑥さらなる強化へ取り組んでいること

現在、従業員一人ひとりの品質管理・衛生管理に対する意識向上を最優先課題として掲げています。その取り組みの一環として、各店舗の従業員に向けた情報発信を積極的に行っています。具体的には、定期的な食品衛生に関する講習会の実施や、毎月配信している衛生情報などを通じて、日々の業務に直結する知識や最新情報を共有しています。配信内容は、食中毒の予防策から店舗内の衛生管理方法まで多岐にわたり、現場での実践力強化に役立てられています。
定田さんからの生の声を通じて、弊社の取り組みが現場の衛生意識を高めることに寄与していると実感していただけましたでしょうか?日本細菌検査では、現場での「ちょっと困った」に寄り添いながら、検査結果に基づくアフターフォローまで一貫対応しております。今後も皆さまの衛生管理のパートナーとしてお力になれるよう努めてまいります。ご質問やご相談は、どうぞお気軽に下記よりご連絡ください。
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