今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑がエスフーズの執行役員でグループ品質保証担当の川久通隆さんにインタビュー形式で歴史と品質保証にかける想いに迫ります。
川久さんは弊社とエスフーズで共同出資している食品科学研究所の社長でもいらっしゃいます。エスフーズは、アメリカに2社、韓国・シンガポール・ニュージーランドに合計3社トータルで海外には5社の展開をしています。そんなエスフーズの歩みや強み、食t 川久さんは弊社とエスフーズで共同出資している食品科学研究所の社長でもいらっしゃいます。エスフーズは、アメリカに2社、韓国・シンガポール・ニュージーランドに合計3社トータルで海外には5社の展開をしています。そんなエスフーズの歩みや強み、大切にしていることを伝えます。
動画は主に2つの内容で構成されています。
- エスフーズの歴史と歩みについて
- 兵庫食品科学研究所について
では順番に見ていきましょう。
エスフーズの歴史と歩みについて
エスフーズは、食肉の総合卸売企業です。
エスフーズというと、こてっちゃんで有名です。スタミナ食品という会社が開発したもので西宮の甲子園の味と言われています。
エスフーズは、スタミナ食品と姫路の方で食肉の卸売りなどをしている株式会社ムラチクと2005年に合併してできた企業です。
2022年に東京証券取引所のプライム市場に上場しました。2023年2期で3,992億円の売り上げがあり、従業員は2,415名となっております。本社は西宮の鳴尾浜にあり、管理部署が全部入っています。
エスフーズの組織形態について
組織形態は、営業本部と管理本部に分かれます。営業本部は大きく分けると5つの部署からなります。
- 製品事業部:こてっちゃん、牛ホルモン焼き、カルビ焼きなど関連製品を企業に卸す
- 国内食肉事業部:国内に7カ所(8カ所)あるミートセンターの所管
- 輸入食肉事業部:諸外国の牛肉の関連製品、こてっちゃんの内臓もアメリカやオーストラリアから輸入
- 海外事業部:神戸牛や国産の銘柄牛を諸外国に輸出
- 国内ポーク事業部:北海道の豚製品を扱う
営業本部は、こういった形で成り立っています。
もう一方の管理本部は、総務人事部や経理部で体制が組まれています。これらを支える工場は日本全国にあるのです。
たとえば、西宮工場・西宮第二工場、船橋工場、エスファクトリー東北(株)、エスファクトリー(株)今治工場などがあります。
結果的に、こってっちゃん製品は日本全国でつくられています。
和牛マスター株式会社
和牛マスター株式会社は、姫路畜産荷受株式会社など5つの生産者団体が合同で作りました。実際の運営は、エスフーズが担っています。
ここでは牛肉を専門に扱っており、対アメリカ、対EU、対東南アジアに神戸牛や松坂牛などの日本三大和牛や銘柄牛を輸出しています。
輸出の際は、ブロック肉として海外に送ります。和牛マスターは、ブロック肉にするために屠畜場もやっており、牛を毎日150頭くらい屠畜処理をしてカット、ブロック包装までを行います。輸出額だけでも5年で100億円くらいにのぼります。
これだけの作業を行うのに、衛生管理を高める必要がありました。そこで弊社と協力して衛生管理を行っています。結果、「非常に良い状況で回っている。」と川久さんは、伝えてくださいました。
このようにエスフーズは、本体と諸外国にあるものも含めて13のグループ会社で日本全国の食肉関連の事業を総合的に行っている企業となります。
兵庫食品科学研究所について
あらゆる衛生管理を自社で実現させるべく建てました。
というのも、これまでグループ会社も含めて、製品検査はすべて外部に発注していたのです。よって持ち出しが多かったのです。工場では製品検査、検便検査、食品衛生に関わる微生物検査を行わなければなりません。
そこで弊社の力が必要になったのです。実際には、いろいろな技術的な支援やISOの支援などを行っています。
結果的に、自社で衛生管理を行うために和牛マスターの4階に食品科学研究所を設けたのです。
現在は、所長も含めて6名体制で検査を行っており、毎月黒字を実現できています。「検体数が上がってきて、土日もないという状態はないようにしていきたいと思っています。」と川久さんが話して下さいました。
このようにエスフーズは、食品衛生のプロフェッショナルを社内のトップに据えて食品の微生物検査の専門会社まで内製化することを実現させたのです。エスフーズが食品衛生にものすごく力をいれていらっしゃることが見て分かります。
エスフーズが大切にしていること
社内の目標は『消費者の方への安心安全はもとより信頼を得る』ことです。その1番基本が安全であることです。安全でないと消費者は不安になります。しかし、人がやることにはミスが生じてしまいます。同じことをずっとやっていても見逃しは生まれるのです。
よって非常に重要なことは事が起こった時にどういった対応をするかです。エスフーズは、消費者の方がどういった心配をして、どのような信頼回復を得るのか危機管理意識をもって安全安心対策を担っています。また事が起きたときに真摯に向き合っていくことが大切だと考えています。
そのためにハイレベルな品質保証の仕組みを整えているのです。
いかがだったでしょうか?エスフーズの歴史と食品科学研究所について話を進めてきました。どれだけ規模が大きくても、自社で衛生管理ができる体制をつくる大切さを考えていただけたと思います。弊社は、無理なく衛生管理の体制を作る手助けを行うことが可能です。衛生管理について質問がある場合は、お気軽にお問い合せください。
次回は、エスフーズの品質保証以外での強みに迫ります。
今回の動画はこちらです。
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