【玉子一筋72年】神戸で活躍する玉子焼きの会社のビジネス概要について聞いてみました【山田製玉部/前編】 

【玉子一筋72年】神戸で活躍する玉子焼きの会社のビジネス概要について聞いてみました【山田製玉部/前編】 

今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑が株式会社山田製玉部の代表取締役社長の山田勝宏さんにインタビュー形式で製玉部のビジネスについて迫ります。 

山田製玉部は、日本細菌検査の微生物検査キット(食品衛生検査器BACcT-バクット)を利用される企業の一つです。コロナを乗り越えV字回復された企業で自主検査を古くから取り入れており、食品衛生の取り組みも積極的に行っておられます。そんな企業の経営から食品衛生についてよくわかる内容になっています。 

動画は主に5つの内容で構成されています。 

① 山田製玉部のビジネスの概要
② 山田製玉部の強み 
③ 新型コロナの影響 
④ 事業継承について 
⑤ コロナ危機をどのように乗り越えたのか 

では順番に見ていきましょう。

①山田製玉部のビジネスの概要 

山田製玉部のビジネスの概要 

山田製玉部は、神戸で72年間も玉子焼きの専門メーカーです。納品先は、お寿司屋やホテルの朝食、病院、老人ホームとなります。最近では、製パンメーカーや駅弁メーカーなどと協力してイベントを開催します。 山田製玉部の名前の由来は、玉子を扱う専門のプロであるということで先々代が起業したことがきっかけです。数年前、何十年前には製玉部という会社は他にもあったそうです。というのも魚を扱う部門が鮮魚部、お肉を扱う部門は精肉部、玉子を扱う部門は製玉部と呼ばれたからです。他社が時代の流れに乗って何とか食品や何とかフーズに社名を変更されました。それに対して先代がこだわって製玉部であり続けたのです。 

主力商品は、2つです。本玉(下図;左)と出汁巻き玉子(下図;右)です。本玉は、お寿司用の分厚い厚焼き玉子のことを言います。そして流通が一番多いのは出汁巻きです。他にも錦糸玉子やだて巻きなど玉子に類する商品を数多く取り扱っています。 

山田製玉部 本玉
山田製玉部 出汁巻き玉子

山田製玉部の強み

山田製玉部の強み

山田製玉部の強みは2つあります。焼き手の選択と設備投資です。 

一つ目は、お客様の要望に応じて焼き手を選択できることです。 

というのも山田製玉部では、工場の中にたくさんの厚焼き職人がいて、手焼きで焼くラインと手焼きにより近い形の機械で焼くラインがあります。注文に応じて、ラインを選択することが可能となっているのです。 

二つ目は、設備投資にも積極的に取り組んでいることです。たとえば、最新の窒素充填機を導入しています。窒素充填機とは、商品をいったん真空にして99.9%の窒素を入れて酸化を防ぐものです。これによって商品の賞味期限が通常1週間のところを2週間に伸ばすことが可能です。結果的に食品のフードロスに繋がったこと、また、商品をよりナチュラルな状態で長く食べていただけることに成功したのです。おいしくて、安全で国内玉子焼きメーカー初の導入になります。この機械の導入によってコロナ期では、計画的な生産が可能になったため乗り切ることができました。この様に最新の機械を入れるなど、設備投資もしっかり行っているのです。

新型コロナの影響

新型コロナの影響

玉子焼き部門の売り上げが半分に落ちました。理由はコロナの影響でメインのお取引先であるホテルの売り上げが激減したことや飲食店が店を閉めていたからです。よって山田さんは毎月の決算を見るたびにドキドキして過ごしていたと話して下さいました。そんなコロナ禍に代表を交代することになったのです。それまで2020年ぐらいに事業承継を約5年かけてやってきていました。しかし、コロナが直撃して建て直しに1年間を費やすことになったのです。よって代表になることが翌年にずれ込んだのです。代表になってからは、生産量も減っていましたが、その中で何ができるのか毎日考えていたそうです。結果的に2021年のコロナ禍に事業承継を完了されたのです。

事業承継について

事業承継について

学校を出た後にすぐに山田製玉部ではなく、広告代理店にお勤めされていました。その後25歳に山田製玉部に入社されたのです。 

先々代、先代の教えで色んな部署を経験し、常にその部署でベストを目指して働かれていたようです。社長になるまでは、常務取締役と工場長を兼任する期間がありました。結果的に、社長になった時には、会社の営業から製造まで全部わかっている状態だったのです。先代の考えのもと上に行くいじょう知らないことがないように引継ぎされていました。 

コロナ危機をどのように乗り越えたのか 

コロナ危機をどのように乗り越えたのか

社内で一般消費者向けの商品を販売することに声が上がってきたのです。 

今までは、プロの職人さんやスーパーのバイヤーさんに向けてブランディングを行っていました。それに対して、一般消費者へ向けての直接販売に舵をきったのです。そこで女性メインで販売促進と商品開発部門を作りました。 

まずインスタグラムをスタートさせました。つまりSNSなどの情報発信に力を入れる部署を立ち上げたのです。また山田さんは社内全員にアンケートを取り“今会社で何をやるべきか”や“こういうことをやったほうがいい”という声を集めたのです。生まれてきた議題を一つでも形に変えていけたら会社が前進するのではないか?ということを必死に考えたのです。従業員の耳に声を傾けることで、会社全体でコロナ禍を乗り越えたのです。 

山田製玉部のビジネスの概要はいかがだったでしょうか?コロナ禍を乗り越え、リブランディングを行うことで、BtoBからBtoCに切り替えるなど、トップダウンではなくボトムアップで会社を動かす山田社長の柔軟性が伝わった内容だったと思います。山田さんの話は経営者の方々に届きましたでしょうか。 

今回の動画はこちらです。 

【玉子一筋72年】神戸で活躍する玉子焼きの会社のビジネス概要について聞いてみました【山田製玉部/前編】