【2023年稼働開始】大阪・株式会社フリゴの咲洲物流センターを見学しました【前編/株式会社フリゴ】 

【2023年稼働開始】大阪・株式会社フリゴの咲洲物流センターを見学しました【前編/株式会社フリゴ】

今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑が株式会社のフリゴの代表取締役社長の西願さんにインタビュー形式で、フリゴの物流センター工場に迫ります。 

フリゴは、咲洲物流センターに最新鋭の冷凍冷蔵設備を備えています。食の安心安全にこだわりぬいた最新鋭のセンター内の設備には衛生環境に関わる全ての方に必見の内容になっています。

動画は主に3つの内容で構成されています。 

①接車バース
②接車バース内
③倉庫(2階・冷凍機)

では順番に見ていきましょう。

①接車バース

敷地形状を最大限活かすため、建物中央を大きくくり抜いたような構造になっており、両面に接車バースが並ぶ全国的にも珍しい設計が採用されています。 

品質管理の視点でのメリット 

  • 車両動線が分散し、混雑による温度上昇リスクが低減 
    → 待機時間の短縮は、冷蔵・冷凍品の温度逸脱防止に直結。 
  • 積み下ろし作業の効率化
    → 作業時間が短くなるほど、外気暴露の時間も短縮される。

物流効率だけでなく、温度管理の安定性を高める“衛生設計”としても評価できるポイントになります。 

②接車バース内

接車バースには大きく2つの特徴があります。作業者の安心・安全に配慮しているだけでなく、環境にも優しい設計になっている点です。 

①荷捌き場は常時10℃、デシカント除湿で結露リスクを抑制

荷捌き場は常時10℃に保たれ、さらにデシカント除湿装置を導入。 
冷凍機の排熱を利用してローターを乾燥させる省エネ設計も特徴です。

品質管理の視点でのメリット 

  • 結露の抑制 → 微生物汚染リスクの低減 
    結露は床・壁・天井の汚染源になりやすく、異物混入の原因にもなるため、除湿は極めて重要になります。 
  • 温湿度の安定はHACCPのCCP管理にも直結
    温度逸脱の発生頻度が下がることで、記録管理の負担も軽減。 

②自動倉庫の導入で“−25℃作業”をほぼゼロに 

通常、冷凍庫内ではフォークリフト作業者が−25℃環境でピッキングを行います。 
しかしフリゴでは、パレットを入口に置くだけで自動倉庫が入庫・出庫を実施。 

品質管理の視点でのメリット

  • 人が冷凍庫内に入らない → 作業者の安全確保 
  • 作業時間の短縮 → 庫内温度の安定性向上 
  • 外気侵入を最小化 → 省エネ+温度変動リスクの低減 

扉を二重構造にし、外気の流入を極力抑える設計も、温度管理の精度を高めています。 

③倉庫(2階・冷凍機)

冷凍機は天井吊り下げ式、自然冷媒(CO2)を採用。2階に4台、3階に3台の冷凍機を設置しています。温暖化係数の高い冷媒を避け、補助金を活用しながら環境負荷を抑えているのです。空冷方式を採用した理由があります。水冷方式に比べて、空冷方式は断水時でも稼働を維持できるのです。災害時の事業継続(BCP)を重視した選択になります。 

品質管理の視点でのメリット

  • 災害時でも庫内温度を維持しやすい → 食品廃棄リスクの低減
  • 自然冷媒の採用 → 環境配慮型の品質保証体制 
  • 天井吊り下げ式 → 清掃性・点検性の向上 

フリゴ咲洲物流センターの特徴は、単なる最新設備ではなく、「温度管理」「衛生管理」「省エネ」「BCP」を一体で考えた“総合的な品質管理設計”にあります。品質管理担当者にとって学びになるポイントが多かったのではないでしょうか。 

今回の動画はこちらです。 

次の記事はこちらです。

【従業員も働きやすい物流センター】大阪・株式会社フリゴの咲洲物流センターを見学しました【後編/株式会社フリゴ】