【小ロットPBにも真摯に向き合う】小さな町の食肉加工会社が商品開発にかける想いと衛生対策について【とんたろう/後編】 

今回の動画はBACcTチャンネル日本細菌検査の野﨑が有限会社とんたろうの代表取締役社長の鈴木龍一さんにインタビュー形式で食肉加工会社のビジネスに迫ります。 

お客様と誠実に向き合っていくことで商品の開発を行ってきた『とんたろう』。35年の歴史を持つ企業が自然災害をどう乗り越えたのか。自社の強みを確立していく過程も話して下さっています。最後までご覧ください。

動画は主7つの内容で構成されています。 

①加工のこだわり 
②安全のこだわり
③提案のこだわり
④今後のビジョンについて
⑤コロナ禍での業績について
⑥東日本大震災の影響について
⑦お客様と誠実に向き合うことの大切さ

では順番に見ていきましょう。

加工のこだわり 

ずばり4つあります。 

  • 原料 
  • 香辛料、調味料の味付け 
  • 熟成 
  • 本物の煙をかける

全てその素材をどう加工したら活きてくるのか、味付けや煙にかけたスモークの香りなど造り方を大切にしています。大手のメーカーと比べて、生産量も味付けも劣るところがあるので、熟成という工程でタンパク質が自然とアミノ酸に変わる時期をちゃんと取りながらものを作っていくというふうなこだわりが生産のこだわりとなります。

安全のこだわり

とんたろうほど安心安全、衛生にお金をかけている工場はないと自負していると社長の鈴木さんが話してくれました。とんたろうは、お客様がそのまま袋から出して食べられる商品(加熱食肉製品)を作っています。つまり食中毒事故をどれだけ防げるのかが課題になってきます。そもそも、お客様は小さい会社だからと食中毒事や食品事故を許してはくれません。だから大手メーカーと同じ水準で衛生管理を行う必要があるのです。 

たとえば、とんたろうは、工場の入り口で手洗いを2回行います。床面の色んな清掃状況や、工場内も肉を扱っているのに臭いがしません。洗浄も徹底しています。 

その結果、お客様や問屋と信頼関係が築かれていくのです。

お客様との信頼関係を築くために 

お客様がとんたろうに商談に来られたときは、3つのものを見てもらうようにしています。

  • 工場
  • 記録簿
  • BACcT(日本細菌検査の微生物検査キット)

この3つを見てもらうことで、安心していただけます。 

というのも科学的データと検査に基づいた結果を常に持っていてお客様に提示できるからです。とんたろうは、出荷時の菌検査、日持ち検査、虐待検査これらを全て自社で行えます。これらを外部に委託して行うより自社でやった方が経費は安くなります。結果も速やかに出ます。これによってタイムリーに商品を届けることが可能なのです。自社で検査を行えることでお客様にも安心安全であることを提示し、すぐ応えることもできます。鈴木社長は、BACcTを魔法の入れ物と呼び、お客様の信頼を勝ち得た道具であると話してくださいました。 

自社での微生物検査が気になる方はこちらから(誰でも手軽かつ迅速に検査をすることが可能です。) 

③提案のこだわり

お客様の所に足を運んで話をきくことです。 

たとえば、スーパーマーケットのバイヤー、問屋の営業部長もモヤモヤした悩みを常に抱えています。それを聞いて何を欲しいと思っているのか?それを形にして提案することが仕事になっているのです。今ではお客様の方から声をかけていただくことが多いと話して下さいました。 

ですから、とんたろうには自社ブランドがありません。お客様の話を聞いて形にするので、できた商品はお客様の物になります。だから出来た商品は大切に売っていただけるのです。 

商品はみんなで作る

とんたろうは、従業員の3分の2が女性になっています。理由は、商品を提案するときに女性の視点を取り入れたいからです。商品をスーパーで購入するのは女性なので、社内で投票をとって商品の選定を行います。その結果、何点か作り提案していくのです。最終的に、とんたろうは、手のかかる商品づくりを目指しています。手でなければ、この細工や並べ方はできないという商品づくりを行っています。昨日店頭になかった商品を一緒に作りたい方は、ぜひ、とんたろうのホームページから問い合わせを。 

④今後のビジョンについて

工場は、今の規模で考えると生産量が限界になってきています。規模を大きくして産量を増やしつつ売り上げを伸ばしていくのか、規模をそのままに提案と開発を行い企業として自社で作るものと他のメーカーで作っていただくものと分けて生産を行うことで売りア上げを伸ばしていくのか2つの方向性を検討しています。 

コロナ禍での業績について

観光のお土産品をメインに作っていたので、一時はどうなるかと思ったくらい売り上げが落ちました。現在は、金融機関をはじめお客様にも「頑張れ」と声援をいただきながら無事回復してきているところです。当時、鈴木社長は、全員の雇用をどう守るか、会社をどう維持できるかの2つを考えていたと話して下さいました。そのために、色んな制度を利用しながら雇用や会社を守ったのです。あとはお客様のおかげですと話して下さいました。厳しい情勢の中でも、とんたろうの商品を中心に買ってくれたのです。 

東日本大震災の影響について

21日間生産もできなければ、販売もできない状況を迎えました。その後、電気や水道が復活してから全員集合して大掃除が始まったのです。よって宮城県と岩手県と福島県はすごいダメージを受けました。 

しかし北海道から九州・沖縄までの業者さんが宮城県とか福島県とか岩手県の復旧のために、たくさん来ていただきました。 

応援に来て下さった方は、1週間ごとに交代で帰られます。作ったものをお客さんがわざわざ取りに来てくださいました。結果的に震災を受けた3月の売り上げは凹むことなくすぎました。 

宮城県に来てくださり、お土産をたくさん買って応援してくれたおかげです。 

⑦お客様と誠実に向き合うことの大切さ

お金では買うことができない、大きな宝物があります。それは人です。人の信頼という宝物をどう蓄えていくのかが、これからのとんたろうの課題です。 

そのために従業員がしっかりと目に見えない宝物を把握しないといけません。企業は人に支えられているのです。だから、買ってくれるお客様が帰っていくときも全員で送ります。例えば、事務所で全員立ち上がって、「ありがとうございました。」と礼をします。売ってくれるお客様も帰る時には「ありがとうございました。」 

こうしてできた信頼関係がいざというときに助けてくれることに繋がります。 

鈴木社長の苦労話からお客様との向き合いかたいかがだったでしょうか?経営をされている方はお客様との信頼関係において悩みを抱えていることと思います。今回の内容が参考になれば幸いです。 

今回の動画はこちらです。 

【小ロットPBにも真摯に向き合う】小さな町の食肉加工会社が商品開発にかける想いと衛生対策について【とんたろう/後編】